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これから幅広く「投資」をしていく若手ビジネスパーソンに読んで欲しい:「投資ミサイル」竹内謙礼/青木寿幸

あの『会計天国』のコンビが、今度は「投資」をテーマにして放つ爽やか系ビジネス小説。

どうして今回も教えてくれるのは生身の人間じゃないんだろう(笑)

 

「あいつ、ロボットみたいな奴だよな」

いついかなる時も冷静だったり、論理だけで物事を判断し、人情を挟まない意思決定を行なったりする上司や同僚をこんな風に表現することはあっても、まさか本物のロボットが上司になるなんて!

 

目次:

プロローグ
序章 「新しい上司の名前は、ロボット?」
第一章 自分の夢を、ビジネスで実現しようとするな
第二章 寝ていても儲かる、株の投資話
第三章 ハイリスクでも、ハイリターンとは限らない
第四章 売上が上がらないものには、価値がない
第五章 運に任せた人生は、努力の効率が悪い
エピローグ

この手のビジネス・自己啓発系小説の王道だけれど、当初は何も分からなかった(何もなかった)主人公が、上司やメンター的な存在の人に導かれ、啓蒙されていくことで人生が変わっていく、というお話。

 

本書の主人公は道明美穂(当初30歳)。

上場して30年になる老舗企業で課長職に昇進したばかりの若手ビジネスパーソン。

あえて「ビジネスパーソン」と「サラリーマン」という言葉を使い分ければ、物語の幕開け時点では典型的な「サラリーマン」。

そんな彼女が成長していく様をとおして僕らは何事かを学ぶわけで、キーワードは「投資」だ。

事業計画を策定する際に考えなければいけない「(事業としての)投資」であったり、個人的な「(株や国債、不動産などへの)投資」であったり、もう少し抽象的な「(自分自身への)投資」と、様々な投資をとおして考えていくことになる。

 

例えば、こんな教え。

株式投資による自己成長

1. 意思決定に対する自己責任を持つようになる
2. 経済や社会の情報に敏感になる

取り立てて新しいことではないけれど、そこからさらに波及して、責任を持って仕事をするということの意味、重要性を説く。

前作の『会計天国』でもそうだったけれど、著者らが突きつけてくる仕事に対する価値観には、個人的に物凄く共感させられるので、いちいち頷きながら読んでしまう(ときに自省もさせられるのだが)。

 もう一つ、今度は自己のキャリアに対する「投資」についてのやり取りを紹介しておこう。

「その人たちの能力の問題ではなく、市場で必要とされるならば、評価は高くなるってことなんだ。ただ、難しいのは、将来の市場の変化も予測しなくてはいけない。だからこそ、新聞などで自分に関係ないと思う情報でも集めて、市場の動向を知る必要があるんだ。いつでも、自分の価値を高める努力をしなければいけない」

「自分の力で、市場全体を動かすなんて、絶対に不可能だから、自分が変わらなければいけないってことなんですね」

「一生懸命、努力さえすれば、いつかは市場で認められるという考え方は、人生を運に任せた、バカなやり方だってことだ」

え? まさかドキッとかしてないよね?(笑)

まあ、ドキッとするってことは「(少なくとも本人の基準では)現に努力している」「市場で認められたい(今は自分が思うようには認められていない)」って人だろうから、広い意味で仲間だけどね。 

 

本書はとても読みやすく、ビジネス書に慣れていない人でも全く問題なく読みきれるはず。

ただ、「投資」というテーマゆえか、ところどころにグラフが出てくるので、一部の人はアレルギー反応を起こすかも。
※飛ばしてしまっても大枠の理解は出来るけど、内容的に難しいものではないのでロボットの話を聞いてやって欲しい。

あくまでも「投資」という考え方に慣れ親しむ入り口であり、フィクションなので、本当に「投資」をする際にはその点を割り引いて考えることをお忘れなく。

 

まだまだ「投資」の経験が浅く、これから大きな「投資」を行なっていかなければならない若手ビジネスパーソンにお薦め。 

4569779077 投資ミサイル
竹内 謙礼 青木 寿幸
PHP研究所 2010-04-08

by G-Tools

2010年7月25日 taka@中小企業診断士(業務休止中) | コメント(0) | トラックバック(0)



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